フィルムカメラを下取りに出し、
フジX10を購入した。
もう使う事はないからと自分に言い訳をしたのだが、
これで自分の過去を捨てたような気になり、
うれしいはずが、ちょっとブルー。
僕の住んでいる所の近くの店が、
ミシュラン5つ星をもらったという。
以来、庶民派セレブミセスグループが、
町を闊歩している。
人のカメラを羨ましく思うと、
自分のカメラの粗が見える。
新しいカメラが欲しくなる。
新しい写真が撮れるような気になる。
もちろん、幻想であるけど…。
小さなカメラのシャープさに驚いて以来、
写真をパソコン画面で等倍拡大して見ている。
カメラ新製品のニュースに心を奪われている。
写真の本質を見失っている。
デイのスタッフがデジカメを買った。
ソニーの小さな安価なカメラなのに、
僕の写真よりシャープなので驚いた。
心穏やかでないのである。
昨日は花束まで貰い、
涙のお別れ会だったのに、
今日からはアルバイトとして出社。
『利用者さんのために…』という言葉で、
結局、うまいように使われているんだよね。
アホですね。解っちゃいるけど…。