2019年2月3日日曜日

Hさんの縄ない


デイサービス利用者のHさんがご自宅で急変し逝去された。
補聴器を使わないので他者と会話をすることもなく、
いつも一人で黙々と縄ないをされていた。
ある日めずらしく、作業場で二人きりになったことがあった。
縄ないをしている手を見ていると、
はにかみながらも誇りを持って
「わたし農家の子ですねん」と言った。
その笑顔が忘れられない。

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